当協会の調査では、手動逆洗を5分行った後でも処理水槽底部に相当の堆積汚泥が残っていることがわかった。このことから放流水の水質に応じて強制的に堆積汚泥を移送する必要があると思われる。







 コンパクト型浄化槽の処理水槽底部や単独処理浄化槽の沈殿室に堆積した汚泥を返送する場合に、簡易なエアリフトポンプを自作することによって
  1. 安い材料費で製作できる
  2. 車載が容易で軽くて持ち運びやすい
  3. 汚泥の移送作業が簡単
  4. エアーの確保は浄化槽の備え付けブロワーで十分に能力発揮
  5. シンプルな構造であるため、洗浄が容易
   ・・・管理士が自ら製作できる簡易エアリフトポンプを紹介します。




1)材料費(部品)(単価は目安です。販売店により単価は違います。)

材料品名 金額 備考
サクションホース(口径38o) 3,400円 5m
ホースカップリング(口径38o) 1,280円 1個
ビニールホース(口径12o;10m) 1,540円 送風機までの距離に応じて
VPエルボ 40円 1個
XPソケット 40円 1個
ビニールテープ 100円 1個



2)組み立て




  1. 5mのサクションホースを1.5mと3.5m程度に切り離し、それぞれのサクションホースにカップリングを差し込む。

  2. ビニールホースを2.5mと7.5m程度に切り離す。
  3. VPエルボのエアー吐出部を図―2のようにカットする。
  4. VPエルボに(短い)ビニールホースを入れて接合する。
  5. 1.5mのサクションホースの先端から10pの位置にドリルで穴を開け、エアーの吐出部となるVPエルボ先端を埋め込みビニールテープでサクションホースに固定する。
  6. 1.5mのサクションホースの先端から130pの位置までの間を数箇所、サクションホースにビニールホースをビニールテープで固定する。
  • 短いビニールホースは槽内の逆洗用配管に接続する
  • エアーの確保にブロワーを使用する場合は、XPソケットでつなぐ


図ー2  VPエルボのカット及びセット方法






  1. ブロワーの電源を切る。(5.により浄化槽の型式によって相違する)
  2. それぞれのサクションホースをカップリングで接続する。
  3. 1.5mのサクションホースを処理水槽底部に入れる。
  4. 3.5mのサクションホースの先端は、嫌気ろ床槽第1室やインバート升など移送先に差し込む。(稼動すると移送先口が振れるので固定することが望ましい)
  5. エアー取り込み口にビニールホース先端を接続する。
  6. ブロワーの電源を入れると同時に汚泥が移送される。(逆洗管に接合した場合は、手動逆洗ボタンを押す)
  7. 1.5mサクションホースを上下させ、移送汚泥の性状を確認しながら底部の堆積汚泥を移送する。
  8. 移送時間は長くても10分程度、嫌気ろ床第1室及び第2室移流口の浮遊物質の量にも留意する。
  9. サクションホースの洗浄をして作業を終える。
 注意 サクションホースの先端で濾過槽などの散気管を破損しないよう注意してください。