5.おわりに
 
 今回の調査において、自動逆洗タイマーを複数回に設定することによって、小容量型合併処理浄化槽の低下した機能を回復する有効な手法となり得ることがわかった。現在、販売されている浄化槽には自動逆洗タイマーを複数回設定できるものもあるが、自動逆洗タイマーの複数回設定を導入するには以下のような課題がある。
 
@ 管理士の複数回逆洗タイマー設定への理解について
A 既設の浄化槽に取り付ける場合のタイマー等費用負担について
B 今後、製造される自動逆洗タイマーの改良について

 また、今回の調査で施工状況や使用方法において、嫌気ろ床槽の撹拌や堆積汚泥等が各槽(室)に流出し機能が低下することがあった。特に施工に関しては、設置後の改善工事は困難であるため、排水が勢いよく浄化槽に流入しやすい設置状況とならないよう配慮が必要である。

 今後の浄化槽の大きな課題に、既に設置されている単独処理浄化槽をいかにして合併処理浄化槽に転換するかがある。このことを推進するにあたって、浄化槽のさらなるコンパクト化と高性能が要求されると思われ、今後の技術(製造、設置工事及び維持管理等)開発に期待するところである。