2.調査概要

  (1) 調査対象施設

  法第7条検査対象浄化槽において、下記の条件に該当する小容量型合併処理浄化槽4基を選定した。 (表―1
 
  1. 専用住宅
  2. 人員比が0.7以上
  3. 放流水の生物化学的酸素要求量(以下「BOD」という。)が処理目標水質を大きく超えた浄化槽
  4. 処理方式は「嫌気ろ床と生物ろ過を組み合わせた方式」
表―1 調査施設の概要

施設 人槽 実使用人員 人員比 使 用
開始日
7条検査
実施日 BOD
A施設 5人槽 4人 0.80 H12.12.20 H13.6.21 82mg/g
B施設 7人槽 5人 0.71 H12.10.1 H13.4.12 76mg/g
C施設 5人槽 4人 0.80 H12.9.30 H13.4.4 76mg/g
D施設 7人槽 5人 0.71 H12.11.1 H13.6.4 56mg/g


(2) 調査方法

   送風機の自動逆洗タイマーを取り外し、新たに1日のON/OFF切替えが計24回可能なタイマー(以下「複数回逆洗タイマー」という。)を設置し、各槽(室)のスカムや堆積汚泥の状況、各槽(室)流出水のBODやSS等の水質の経過を調査した。

 なお、調査は平成13年10月30日から平成15年8月19日まで計9回(表―2)行い、第1回調査終了後以降複数回逆洗を実施した。

表―2 調査日

第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回
H13.10.30 H13.11.27 H14.2.5 H14.4.12 H14.6.11 H15.5.8 H15.6.18 H15.7.17 H15.8.19
 

(3) 複数回逆洗タイマーの設定

   各調査施設の複数回逆洗タイマーの設定は、1日の逆洗回数を6回または7回の複数回とし、逆洗開始時刻は午前2時からの3回を基本パターンに日中の在宅・不在の相違から表―3に示す組合せで行った。

 また、1回当たりの逆洗稼働時間は120秒、60秒または30秒のいずれかで設定した。なお、循環水量は約1.7〜2gに設定した。

表―3 複数回逆洗タイマーの設定時間と回数

施設 1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 6回目 7回目 日累計 備考
A施設 2:00:00

2:02
2:32:00

2:32:30
2:47:30

2:48:00
13:00〜
13:00:30
14:00〜
14:00:30
15:00〜
15:00:30
16:00〜
16:00:30
7回
5分
日中
不在
B施設 11:00
〜11:01
14:00
〜14:01
15:00
〜15:01
6回
6分
日中
在宅
C施設 11:00
〜11:01
14:00〜
14:00:30
15:00〜
15:00:30
6回
5分
午前中
不在
D施設 13:00〜
13:00:30
14:00〜
14:01
15:00〜
15:01
16:00〜
16:00:30
7回
6分
日中
在宅
 

(4) 調査項目

   主な調査項目はpH、スカム、堆積汚泥厚、SS、DO、BOD及び透視度とした。


(5) 試料の採取方法等

   流出水の試料の採取は約15g〜20gの水道水を流入させた後に行なった。また、逆洗稼働時のSSの試料採取においては、嫌気ろ床槽流出口では30秒後〜300秒後までの6回行い、逆洗排水は15秒後〜300秒後までの7回行った。


3.調査結果と考察  (1) 堆積汚泥状況と処理水槽流出水BODに進む